町医者の徒然草6 その後の病院の対応は
実に迅速なものでした。誰も経験したことのない天災でしたが各部署の責任者、医師が一同に集められ、報告と方針が言い渡されました。ライフラインは断絶。自家発電に頼るしかない。救急車はすべて受け入れろ!!そう言い渡されました。私は救急車受け入れ時のトリアージを担当しました(緑、黄、赤、黒:黒は死亡です。幸いにも赤、黒はいませんでした)。上級医にDMATの招集がかけられていましたが、こちらも大変な状態で出動が困難な状態でした。その日は夜中の11時まで救急車がひっきりなしに入って来ましたがいつもなら民家の光が見える町が真っ暗な状態であり不気味さを感じました。皮肉にもそのせいで夜空が明るく、星々も輝いていました。
ゆかわクリニック