後輩には
いっぱい映画を見なさいと指導していました。「なんで?」と思うかもしれませんが医者としてあるべき姿とは勉強をして知識を広げるのは当然ですがそれ以外にそれをどう患者さんに伝えるかがあると思います。その際に医者って結構ずけずけものを言って配慮しないことがままあるのです。要は事実を伝えないといけないのですがそれが患者さん、ご家族に納得し、理解してもらわないといけないのです。心に響く言葉でないといけないと思います。映画は見る者に響かないと売れないため脚本家はいかに視聴者の心に届けられるか腐心してセリフを考えるわけです。それを一字一句真似する必要はありません。そこからピンと響く言い方をいっぱい覚え、生かすように。そう指導しておりました。もちろん本からでも構いません。今でもそれを実践しております。医者は知識だけの頭でっかちじゃいけません。人間味がないとだめだと思います。