皆さん考えたことありますか?これ、意外と医者にきいてもはっきり答えられないと思います。私が研修医だったころに比べると今はだいぶ病名が増えてきたなと感じます。どうしてなのでしょう?病気って身体的な機能が侵されること?じゃ、妊婦さんが動きづらくなるのは?年を取って内臓機能が低下するのは?こうなってしまうわけです。そこでわたしはこう考えました。病名が増えてきたと感じたこともあり、病気であるかそうでないかは絶対的な真理はない。人間がこれを病気と定義しているだけと思います。今のご時世あんな症状、こんな症状に「なんとか症候群」「なんとか病」とつけがちであります。医者も患者も症状があるからなんか診断をつけないと落ち着かない・・・
でも実は患者さんの症状の中でどうしても説明つかないものって結構あるんですよね。それは専門家が見れば変わってくるかもしれませんし、これから新たに病名ができるかもしれません。でもわかっていただきたいのは診断(病名を与えること)はすべて人間が決めたことなのです。絶対的な真理ではありません。(続く)

ゆかわクリニック